ヨナ書 2

1 ヨナ魚の腹の中よりその神ヱホバに祈祷て

2 曰けるは われ患難の中よりヱホバを呼びしに彼われこたへたまへり われ陰府の腹の中より呼はりしに汝わが聲を聽たまへり

3 汝我を淵のうち海の中心に投いれたまひて海の水我を環り汝の波濤と巨浪すべて我上にながる

4 われ曰けるは我なんぢの目の前より逐れたれども復汝の聖殿を望まん

5 水われを環りて 魂にも及ばんとし淵我をとりかこみ海草わが頭に纒へり

6 われ山の根基にまで下れり 地の關木いつも我うしろにありき しかるに我神ヱホバよ汝はわが命を深き穴より救ひあげたまへり

7 わが靈魂衷に弱りしとき我ヱホバをおもへり しかしてわが祈なんぢに至りなんぢの聖殿におよべり

8 いつはりなる虚き者につかふるものは自己の恩たる者を棄つ

9 されど我は感謝の聲をもて汝に獻祭をなし 又わが誓願をなんぢに償さん 救はヱホバより出るなりと

10 ヱホバ其魚に命じたまひければヨナを陸に吐出せり

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ヱホバの言ふたたびヨナに臨めり 曰く

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attribution 日本聖書協会, 東京 (1917)
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